一般社団法人旭川青年会議所 ナナカマド2013 2013年度スローガン Keep our challenges and get the high top 変わらないために変わる、凛然とした誇りある旭川の創造の為に

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旭川JC人間力大賞推薦者紹介

[ 第27回(2013年)人間力大賞エントリー ]佐藤裕基 氏 医師 旭川厚生病院勤務

公益社団法人日本青年会議所では、熱い情熱をもって活動している「光輝く傑出した若者」を表彰する人間力大賞事業を「青年版国民栄誉賞」と位置づけ、日本の明るい豊かな未来のため、そして、世界平和実現のために積極的に取り組みを進めています。

人間力大賞ホームページ http://www.jaycee.or.jp/ningenryokutaisyo/

2013年に実施された、本事業に対し、一般社団法人旭川青年会議所は、佐藤裕基君を推薦し、エントリーを致しました。佐藤 裕基さんは、平成21年に学生ボランティア組織「はしっくす」を設立、初代代表として4大学1高等専門学校の学生を束ね積極的な地域ボランティア活動や地域イベント等を展開されました。その取り組みは、学生が主体的に地域のまちづくりに関わるボトムアップ型の組織として継承され、現在に至っています。また、既に旭川医科大学を卒業され、研修医として勤務する傍ら、これまでの水環境に関わる知見やネットワークを活用され、引き続き国際会議の場において重要な役割を担っているだけでなく、環境教育推進の現場にも積極的に関わっています。医師という専門職である一方で、まちづくりや国際環境問題に重要な役割を担う将来性豊かな若者です。

活動内容と経歴

高校生で湿原保全活動に従事。学生が地域住民と連携する好事例として「世界子ども水フォーラム」で各国事例の上位5つに選出される。以降、国際会議で若者による環境議論の合意形成、行動目標、宣言文策定の中核を担い各国閣僚級への提言に関与。国内では、学生の環境・地域振興活動の継続性を担保する学生組織を設立し、植樹活動や地域イベントを実施。現在もアジアの代表として国際会議に参加、環境教育プログラムに携わる。

プロジェクトWET ファシリテーター 
プロジェクトWILD エデュケーター

平成18年 世界子ども水フォーラム(メキシコ)参加
平成20年 アジア・太平洋ユース水サミット(日本)参加
平成21年 世界ユース水フォーラム(トルコ)参加
  学生自主組織「はしっくす」設立
平成22年 ASEAN+3 Youth Environment Forum(ブルネイ)参加
平成23年 TUNZA INTERNATIONAL YOUTH CONFERENCE ON THE ENVIRONMENT (インドネシア)参加
  旭川医科大学学生表彰 受賞

インタビュー

佐藤さんが関わっている水環境問題について、わかりやすく教えて下さい。

人間は日々、ありとあらゆる場面で水と関わって生きています。毎日、水を使って流しているのですが、その行為は自然サイクルにどのような循環を与えているか、もし悪影響を与えているとすれば改善をすべきではないかということ。人の生活との関わりのなかで水問題を捉えています。自然環境が破壊され、川(自然)と人との距離が生じているなかで水環境をどのように保全すべきか、人間がどのように水と関わっていくべきかということです。

国際会議等に参加をされていますが、どのような議論になるのでしょうか。

それぞれがバックグラウンドにしている生活が違い、前提条件が違います。例えば、東南アジアでは水上生活をしている人もいますが、そのような方と水資源が大切だという議論をしてもピンと来ない部分もあって議論がすれ違う、かみ合わない時もあります。しかし、それが醍醐味です。激しいディスカッションになる時もありますが、長い時間をかけて話し合うことが重要です。ステップバイステップで一段一段、議論を進めていくことが必要だと感じます。

今後、どのような方向性を目指していこうと考えていますか。

これまでは僕自身が前に出て活動するというスタイルでしたが、これからは、やる気のある大学生や若い世代をつくること。自分自身の経験を伝え、応援する、場合によっては一緒に活動していきたい。会議の場において持続可能な社会をつくるべきという表現をよく使っているが、自分たち(若い世代)が持続可能な活動を続けていくための後押しもしていきたいと考えています。

<主な活動>


  • ASEAN+3 Youth Environment Forum 2010でプレゼンテーションを行なっている様子。日本の若者達が行なっている環境活動を同じアジアの若者たちに紹介。日本の水を大切にする文化も紹介し、多くの賛同を得て宣言文にも行動指針として盛り込まれまた。この会議で知り合った人々との交流が、後の「WYPW」でのアジア圏のネットワークづくりの大きく役だっている。


  • 平成24年第6回世界水フォーラムで、フィヨン首相(仏)に若者からの提言集を宣言文として手渡したときのもの。世界から85人の若者が集まり、世界の水環境問題について議論するグローバルなネットワーク組織「World Youth Parliament for Water」が組織され、アジア地域代表として選出される。世界5地域の中でアジア地域は、地域別ミーティングを韓国で開催するなど活発な活動を行なっている。


  • プロジェクトWETという水環境に関する教育プログラムを地域住民に対して行った時のもの。プロジェクトWETは水に関する国際的な教育プログラムで、国内で257名存在するファシリテーターの一人としてプロジェクトWETを用いた環境教育を行なっている。中学、高校生や地域住民に対する環境教育の中で感じた地域の問題を掘り起こし、国際会議で発信すると同時に「はしっくす」の活動でその解決に取り組んでいる。

旭川青年会議所(JC)のことは知っていましたか。

経済界の一回り上の世代の方々が社会活動を行っていて地域に貢献しているというイメージは持っていました。はしっくすの時から一緒に活動するチャンスもうかがっていたがこれまで実現する機会がなかった。はしっくすの議論のなかでもいずれはJCの方々と一緒にという話は時々に出ていたことはありましたが。

この街の未来にどんな希望を持っていますか。

学生と話していると東京は大き過ぎる、札幌も大き過ぎるが旭川はちょうど良いという話になる。市街地もひとつでまとまりがあって若者にとって活動しやすい、活躍しやすい街だと思う。高校生や大学生が地域社会の一翼を担える存在になり得るのではないかという希望を持っています。

地域の若い世代に向けてのメッセージを。

国際会議の場で感じるのは、自分の殻を打ち破れる気がするということ。海外の若者はもっともっと自由な発想を持っていると気づかされる。地域にいてじっとしていると、自分は外向きのつもりでも内向きになっていると気づくこともある。どんどん外に出て、色々なところに顔を出して自分の発想や自分の世界を拡げていってもらいたい。そこで思いついたアイデアを後々どこかの場で言ってみると、それは誰も思い浮かばなかったアイデアになることもある。さらに、そのアイデアを「はしっくす」の場などで、現実のものにしてもらいたい。失うものは何も無い。失敗したらやめちゃえばいい。それくらいの気持ちで、余計なことを考えずにチャレンジすることが大事だと思います。