青年会議所は、40歳までの青年経済人が明るい豊かな社会を築くために集う、まちづくり・人づくり・地域づくりの団体です。

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理事長所信

  • 一般社団法人旭川青年会議所
    2012年度 第62代理事長
    嶋岡 寛之
  • 2012年度スローガン


    Keep our challenges and get the high top

     

    変わらないために変わる、

    凛然とした誇りある旭川の創造の為に

はじめに

 青年会議所の活動は戦後の混沌とした困難な状況下で始まった。昨年の東日本における大震災はまさにその状況と類似するものがあると思う。我々の先輩方はそのような状況下でしっかりとした目的と強い目標意識を持ち、「明るい豊かな社会」の実現に向けて崇高な理想を持ってたゆまなく行動してきたのである。青年会議所の活動は進化し続けなければならない。単に現状から変わらないということは単なる停滞であり、退化に等しい。これは人も組織も同じことである。現状に満足するのではなく、常に前を向いて自らが積み上げてきた知識と、行動することにより得た経験を創造力へと昇華させることで、新しいものを生み出し続けなければ「変わらないこと」にはならないのである。我々の運動も組織も連綿と受け継がれてきた使命感と責任感を持って、凛然とした誇りある旭川の創造の為に成長しなければならない。Keep our challenges and get the high top~さらなる高みを目指し挑戦し続ける~「変わらないために変わる」ことこそを原理としていきたい。

 旭川青年会議所は一昨年2010年代運動指針である「旭川JC宣言~夢ビジョン2010~」を策定した。昨年改革から実行への第一歩として進んだ。「変わらないために変わる」ため、今年は更に一歩踏み出すべく継続事業を検証し、更なる進化を遂げながら創造力の向上に努めていかなくてはならない。

会員拡大・会員開発

 我々の住む地域には志を持った多くの市民が存在し、自らを成長させ、地域に貢献する機会を模索している。40歳で卒業し常に新しい英知と勇気と情熱を注入するというJCの哲学からいえば会員の増強は我々の基本運動である。この基本運動を実直に取り組み、「明るい豊かな社会」の実現に向けて本気で行動する自覚と覚悟を持った人材をひとりでも多く発掘するとともに育成していくことが「変わらないために変わる」ことの第一歩だと信じている。100名前後を維持してきた会員数が今年度の新会員を除くと80名を切る危機的な状況に陥っている。我々の理念を理解し自らの資質を向上させたいと一念する同志の発掘に努めることは、組織の強化に繋がるとともにやがては明るい豊かな社会の実現へ寄与することだろう。そして、我々自身が地域に対する意識の向上を図り、自らを律し、地域のリーダーとなるべく率先して修練を積み、市民から最も頼られ必要とされる青年団体へと確かな歩みを進める。

広報・会員交流

 青年会議所が行なう各種事業自体の市民に対する認識は浸透してきているが、青年会議所自体の認知度というものは定着しているとは言いがたいものがある。広報活動においてホームページの利用により情報の発信は容易にまた迅速にできるようになったが、旭川青年会議所の事業の周知、新会員候補者の探索や様々なPRのためにも、プレスリリースを積極的に行い、多くのマスコミ媒体と連携を取りながら、更なる情報発信に力を注がなくてはならない。

 組織というものは人の集合体であり、円滑かつ活性化された組織に成長するには人と人との繋がりを強化する必要がある。昨今の例会や事業の出席率の低下が著しいのはメンバー同士の横の繋がりが気薄になってきているところに要因があるように見える。不況の影響によりJC活動より自己の企業活動優先の状況は否めないものがあるが、「義理人情」「貸し借り」といった言葉で表現されるような利害を超えた純粋な友情で結びついた絆が今まさに必要とされているのである。本年は、委員会の垣根を越えた繋がりと真の会員交流を目指す。旭川青年会議所一丸となった事業展開を進めるためにも、本気で100%例会を達成することを目指す。熱き友情の絆こそが組織としての青年会議所を支えるのである。

青少年育成・東日本復興支援

 地域の未来は次代を担う子どもたちにある。2008年に作成した「青少年育成方針」を基盤に学校・家庭・地域の連携を図り子ども達の育成に寄与する。変化の激しい時代を生き抜くために、確かな学力、豊かな人間性、健やかな体を育むことを目指し、我々が培ってきた経験とノウハウを活かし未来を切り拓くリーダーとなりうる人材育成の機会を積極的に創出する。また、行政と連携を図り地域社会において子どもたちが安心して過ごしていける環境づくりにも貢献し、子どもたちに笑顔が絶えない社会の創出に邁進する。

 青少年育成事業に関しては様々な可能性を秘めている、がゆえにその時々の状況や、青年会議所に求められているものは何かを模索し先を進めていく必要がある。先の東日本大震災では多くの子どもたちが被災した。こうした子どもたちに明るい希望を与えていくことは、我々青年の使命であり、同じアイデンティティを持った日本人にとっての責任であると私は考える。被災した子どもたちの健全な育成と復興支援に、如何なる形であれ我々は尽力していかなければならないと考える。

 旭川ユナイテッドチルドレン(旭川UC)において、中高生が自分たちの力で自分たちの街を素晴らしい街にしようと活動してきている。昨年は我々の事業とコラボレートし様々なイベントを中高生の子ども達で計画・実施し一定の成果をあげた。しかしながら、これまで青年会議所が担ってきた運営面でのサポートの課題は残っている。本年は、UCの更なる発展に寄与するべく、それを支えるサポートグループが独自でサポート・運営できるよう双方の協議を進め、組織進化を図っていく。

地域経済の活性化

 先の東日本大震災並びに原子力発電所の事故以降、日本を取り巻く経済状況は更に先の見えない道を漂っている。北海道においても例外ではなく、旭川においては新駅舎が開業し北彩都地区の開発が進められている中ではあるが、地域における経済状況は右肩下がりの感が否めず、中心市街地活性化の問題においても未だ解決していない。我々が構築した「たいせつマルシェ」も昨年、その実行組織が「たいせつマルシェ実行委員会」から「たいせつマルシェ協議会」へと発展を遂げ、独自開催する事も可能となった。旭川市で昨年2回目の開催を迎えた「北の恵み食べマルシェ」とも連携協働し、中心市街地活性化の打開策となるばかりか、多くの飛躍が期待できる事業へと成長した。今年の「たいせつマルシェ」の開催は、協議会がより主体性を持って行政とも連携を図り事業展開できるようサポートしていく。

 また、年初めの旭川市長との意見交換において、様々な事業でコンセンサスを図りながら、時には行政と我々が一体となり、更なる地域の発展に邁進するべく、新たなる地域経済活性化策の推進に取り組む。

地域のまつりの推進

 旭川の夏は暑くて短い。短いからこそ精一杯夏を感じる。今年で22回目を迎える「烈夏七夕まつり」は「変わらないために変わる」の理念のもと、昨年以上に実行委員会による企画・準備を進め、更には資金面においても積極的に関与するなど、自分たちの手でまつりを創るという意識の更なる構築を目指す。また、今年は青年会議所以外の他団体との連携協働の可能性も模索し、旭川のみならず北海道の夏を代表する「まつり」へと成長を遂げる。そのためにも、長年の懸案事項として挙げられる、行政からの補助金削減問題、経済状況の低迷に起因した企業協賛の減少問題、山車の老朽化に伴う補修経費の圧迫や保管問題等、諸問題を抱えてはいるが、凛然とした誇りある旭川の創造の為には、限られた条件の中で最善を尽くし最高の結果を出すという青年会議所本来のあり方を追求していくのが我々に課せられた使命であり、このまつりにこそ、そのあり方を追求していきたい。

地域の魅力の創造

 冬の旭川の素晴らしさは皆さんご存知の通り。我々、旭川青年会議所は約20年間に渡り「旭川冬まつり」に携わってきている。2008年にはそれまで開催していたアイスアートフェスタを一旦終了させ、旭川の冬の魅力をもっと市民に発信をということでアイスヴィレッジ構想を掲げた。雪・氷・光の魅力を存分に発揮できるアイスドーム製作に多くの市民ボランティアを初め他団体との協働で実施してきた。今年は、新たな冬の旭川の魅力の発見に尽力する。旭川市民だけでなく旭川に訪れる観光客にももっと楽しんでもらえる事業展開を市民ボランティアも含め構築していくのも我々の担いである。

 旭山動物園マイスター制度に関しては本年で7年目を迎える。近年はマイスターボランティアスタッフによる事務局機能の拡充を図り、我々はサポートに徹してきた。昨年は旭川観光顕功賞をいただき、また新たなボランティアスタッフの発掘として学生に目を向けスタッフの拡充を図るなど、組織運営や活動において様々な挑戦を行っている。本年は、旭山動物園マイスター制度の発展的な将来性を見据えた検証を行い、青年会議所が担っている事務局機能並びに資金面に関してもマイスターボランティア実行委員会独自で管理・運営できるように方向性と解決策を模索し更に推進する必要がある。

総務・渉外

 旭川青年会議所は社団法人格を持つ団体である。ゆえに今まで述べてきた事業というものはすべて理事会で承認を得なければ実施できないのである。その理事会運営は勿論のこと総務にまつわる職務は人目に付かず地味ではあるが多大かつ大変重要である。組織の潤滑油としてサポートに徹してくれるからこそ他の委員会は事業に邁進でき理事会もスムーズに運営されるのである。言わば、総務は扇の骨を留めるリベットのような役目であり、LOMの要である。

 青年会議所の活動は地元地域の活動に留まらず北海道または日本へとリレイトしている。北海道地区協議会は北海道のために、日本青年会議所は日本のために事業展開している。我々も出向者を輩出し積極的にコミットする必要がある。出向者がどのような活動をしているのかはLOM内ではわかりづらいものがある。その活動や日本JCや北海道地区協議会の事業・運動をLOM内に発信し、各種大会や事業にLOMメンバーの参加を促し、出向者とLOMメンバーの潤滑油になるべく渉外活動に努める。

財務

 従来、財務関係の職務は総務系委員会で担っていたが、本年度は財務局として独立した機関にする。財務資料に関して中途半端な処理体制が蔓延している現状に対して、社団法人格を有する我々の組織にとって、また法人格移行後の組織を見据え、新しい会計基準での財務管理の周知徹底が必要になってくる。財務面に関して独立した機関にすることにより徹底して管理監督できるようになる。基礎的な財務面の管理の拡充という改革の第一歩を踏み出すことが法人格移行後の法人格を有する青年会議所としての組織の永続に繋がる。

法人制度改革・組織改革推進・セクレタリー管理

 公益法人制度改革に伴い、法人格移行手続の期限である2013年度が目前に迫っている。会員の総意によって選択した新たな法人へ移行できるよう、本年は移行手続きに全力を注ぎ、新法人としての船出がスムーズに行われるよう尽力していきたい。

 本年は北海道地区協議会に道北エリア担当副会長をはじめ、多くの出向者を輩出している。我々を代表して明日の北海道の為に活動している出向者のスムーズな職務遂行の為に、セクレタリチームを構成して全力でサポートしていく。

 我々の組織は単年度でその組織・職務が終了する。担当委員会独自で事業に対して検証及び見直しを図るのではなく、理事会構成メンバーが先立ち全体で共有する事により次年度へのリレーションが円滑に進むと考え、事業の報告や検証には多くのメンバーが積極的に意見を出すことができるような環境を提供する。

終わりに

 青年会議所は青年の学び舎として真摯に学ぶところで、そこで得た知識・経験を知恵に変え、想像力を鍛えることで目的と手段を理解し、如何なる場面においても正しい判断力と力強い行動力を発揮することができる主導力を養い、身につけられる場である。自らがリーダーたらんとする気概を持って行動できる環境と自らの人生をも変えうる学びの機会、そして、ともに励み、励まし、生涯高めあえる貴重な仲間がそこに集っているのである。

 そのことは、JCの三信条である「修練・奉仕・友情」が物語っている。己を律し行動するJAYCEEの凛然たる姿が市民を魅了すれば、必ずや地域は変わっていく。我々は、市民、行政、企業を有機的に連係させるインターミディアリーな立場で、地域に根ざした運動を展開しようではないか。「生き抜く力」と「生かされていることへの感謝」がみなぎる社会こそが、私たちが創造するべき「明るい豊かな社会」なのである。

さあ、旭川JC一丸となって
“Keep our challenges and get the high top”

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